2017年2月1日水曜日

チターの仲間 ハープの仲間

チターの仲間
チターの仲間
チターの仲間
弦楽器の中では単純な構造で、音響ボディの表板に並行に弦を張ってある。日本の筝(そう/こと)はこの仲間だ。
弦楽器なので少なくとも1本の弦が必要だけど、音響ボディを大きくすれば弦の数を増やすことができる。100本以上の弦を持つものもある。
 チターの仲間はもともと単純な構造。だけど ハープシコードスピネットのように鍵盤がついて複雑な機構を組み入れた楽器も開発されてきた。ピアノも同じ仲間。
Zitherは、カタカナ表記でツィターとする場合もある。


ハープの仲間
ハープの仲間
ハープの仲間
音響ボディから飛び出すように弦を張ってある。弦のまわりには空間があるので両手を使って弦をはじくことが可能だ。
リラもハープとよばれることがある。リラは、チターの仲間と同じ様に音響ボディと並行に弦を張っているが、本体から伸びた「神社の鳥居」のような枠組があって、弦を横棒まで のばして張っている。
楽器の象徴のようなギリシャの竪琴がこのタイプ。


ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ