2016年12月3日土曜日

世界の打弦楽器


サントゥール(ペルシャ)
persian santur
西アジアでは古くから高い文明・文化によって完成された楽器が作られ演奏されていた。
サントゥールは、複数の弦を共鳴箱に張り巡らせて、スティックで打って音を出す。
弦を打って音を出すといえば現在ではピアノがあるが、最初に音程が出る打弦楽器として完成されたのはペルシャのサントゥールだろう。
下記に紹介している各地域の楽器は、西アジアから伝わり、それぞれ独自の文化に合うよう改良されたもの。日本にも中国経由で伝わり「夜雨琴」という名が付いている。

サントゥール(ペルシャ) santoor(persian santur)
世界中の打弦楽器の元になったサントゥール


サントゥール(インド)
indian santoor
インドのサントゥール。ペルシャのサントゥールと同じく台形の共鳴箱だが、分厚く作られている。

サントゥール(インド) santoor(indian santoor)


ハックブレット
Hackbrett
ドイツあたりで使われている打弦楽器。
演奏する格好からかドイツ人は、この楽器に調理器具の名前をつけた。Hackbrettは、もともと楽器の名称ではなく「まな板」のことだ。

ハックブレット

チンバロン
cimbalom(cimbál)
ハンガリーなど、東部のヨーロッパで使われいる打弦楽器。大型で4オクターブ以上の音域がありオーケストラでも使用される。
カタカナでツィンバロムと表記されることもある。
チンバロン cimbalom (cimbál)


ハンマー・ダルシマー
hammered dulcimer
dulcimerは、英語圏での打弦楽器の総称。
アメリカ合衆国で生まれた「弦をはじく楽器」としてダルシマーと呼ばれる楽器があり、区別をするためにハンマー・ダルシマーと呼ぶ(hammered dulcimer なので正確にはハンマード・ダルシマー)。

ハンマー・ダルシマー hammered dulcimer


キム
kim(khim)
タイの打弦楽器。
キム kim(khim)



ヤンチン(揚琴)
yang qin
中国の打弦楽器で洋琴とも書く。
日本にも伝わり、江戸時代には演奏されていたらしく、その名は夜雨琴(やうきん)という情緒的な文字で書かれた。中国語の発音を当て字にしたのだろう。

ヤンチン(揚琴) yang qin


ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する(右のイラストには描いてないけど)。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。