2016年8月23日火曜日

弦を叩く 打弦楽器

弦を叩く。現在の最新楽器ではピアノがその代表。
ピアノがヨーロッパで登場するまでは、弦を直接 打つ楽器が多数存在していた。もっとも原始的なのは弓の弦をはじいたり、たたいたりするもの。
この弦を叩くという発想がクラビコードを登場させ、ピアノまで引き継がれている。


ビリンバウ berimbau

ブラジルの格闘技、カボエイラの競技の時に使われる弦楽器であり打楽器でもある。

身長と同じくらいの棒に弓矢の矢のように金属弦を張り、共鳴器としてヒョウタンを取り付けてある。
演奏は、スティックで弦をたたく。

スティックを持つ手にはカシシというガラガラを持ち、ビンビンという弦の音と、シャカシャカというカシシの音をリズミカルに奏でる。
ビリンバウ berimbau
ビリンバウ berimbau


ウトガルドン utogardon
ウトガルドン utogardon
ウトガルドン utogardon
ウトガルドンは、ハンガリーやルーマニアなどに古くから伝わる楽器。見た目はチェロに似ている。
ストラップで肩から吊るして、右手に持ったスティックで弦をたたく。左手は指で弦をはじく。
ウトガルドンでリズムを刻み、バイオリンでメロディを奏でるという組み合わせが多く、ダンス音楽の伴奏としてとしてよく使われる。



ドンキョーナ donkyona
ドンキョーナ donkyona
ドンキョーナ donkyona
南フランスとスペインの国境あたりのバスク地方の民族楽器。
長方形の共鳴器に数本の弦を張ってありスティックでたたいてリズムを刻む。
もう一方の手にはチュラと呼ばれる縦笛を持ち、リズムとメロディを同時に奏でる。


サントゥール santoor
サントゥール santoor
サントゥール santoor
古代ペルシャより使われている打弦楽器。
調律された複数の弦を並べてあり、打ち付けてメロディを奏でることが打弦楽器として、現在のピアノにつながりを持つ。
この楽器は、西はヨーロッパ、そして東へはインド、東南アジア、中国にも伝わり、独自の音楽に合わせて変化し発展している。



ハックブレット hackbrett
ハックブレット hackbrett
ハックブレット hackbrett
ヨーロッパの打弦楽器のひとつ。ドイツやスイスで使われている。



ヤンチン yangqin
ヤンチン yangqin
ヤンチン yangqin

中国の打弦楽器。明清ごろに西方から伝わった。中国独自に発達しておりオーケストラでも使われることがある。漢字では楊琴または洋琴と書く。



キム kim

タイやカンボジアで使われている打弦楽器。
もともとペルシャ(イラン)の発祥であるが、東南アジアには中国を経て伝わったという。



タイの打弦楽器 キム
キム kim


ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する(右のイラストには描いてないけど)。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。