2016年3月14日月曜日

ボロン bolon

ボロンを演奏する男性の図 (bolon/西アフリカ)
ボロン bolon
ボロンは、アフリカの楽器。アフリカの西部(マリなど)で使われている伝統的なハープ。

音響胴はヒョウタンで、上部には毛の付いたままの獣皮を張り付けてある。
ヒョウタンに差し込まれた木の棒には3本の弦が張られており、両手の指ではじく。はじくだけではなく音響胴は叩いてパーカッションもかねている。

先端にはジャンベ(同じく西アフリカのドラム)と同じようにの金属製のラットルを取り付けることもあり、弦をはじくと同時にジャラジャラと響く。


ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ