2015年2月1日日曜日

バリハ

マダガスカルのバリハ Valiha
マダガスカルのバリハ Valiha
マダガスカルの最初の住人は、アウトリガー・カヌーの存在や言語学の研究から、東南アジア島嶼(とうしょ)部から渡ってきたことは確実視されていた。2005年に発表されたマシュー・ハールスによるDNA研究により、1世紀前後、ボルネオ島から航海カヌーでインド洋を横断してマダガスカルに移り住んだことがほぼ確実視されるようになった。(Wikipediaより転用)

大阪湾を渡ることでさえ、とても遠いと思ってしまうのに、東南アジアのボルネオ島あたりから インド洋をカヌーで渡ってアフリカ大陸の南東マダガスカルまで行く ・・・・ 信じられない ・・・ 昼間は水平線だけ、夜は水平線すら見えないのに・・・ でも本当のようだ。東南アジア島嶼部の海洋民族の航海技術からすれば可能だと。

南太平洋で使われている「本体脇にウキを付けたカヌー(アウトリガー・カヌー)」がマダガスカルに存在していることから、東南アジアとマダガスカルとの関連が分かってきたということだけれども、楽器も同じものが存在しているのだよ。

この弦楽器、マダガスカルのバリハである。
竹に何本かの弦を張った楽器は総称して「竹筒琴(ちくとうきん)」と呼ばれることがあるが、この楽器は東南アジアで発達した弦楽器だ。演奏方法は両手で竹筒を包み込むようにして指ではじく。形状も演奏方法もそのままマダガスカルに持ち込まれた。
音楽・・・人間の本能・・・長旅には人間の本能を満たす道具を連れて行くのは当然のことだったのかもしれない。カヌーには、竹筒琴もいっしょに載ってインド洋を渡った。
バリハはとても単純な楽器である。だけど、その背景には人間の持つ本能としての音楽の必要性と、妙なる音を出す道具への愛着がどれだけ深いのよと、つくづく考えさせられる。

ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する(右のイラストには描いてないけど)。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。