2014年11月4日火曜日

ダルシマー

アパラチアン・ダルシマー Appalachian dulcimer
アパラチアン・ダルシマー
ダルシマー。
おねえさんが演奏するイラストを描いたので再び登場願った。
アメリカ東部 アパラチア山脈あたりの人たちの楽器で、アパラチアン・ダルシマー (Appalachian dulcimer) とか、マウンテン・ダルシマー (mountain dulcimer) と呼ばれている。机や膝に置いて演奏するチター形の弦楽器。

現在、弦の数は4本が標準だけど、古い写真を見ると2本弦もあり、4本より多いのもあったりの様々。
フレットが打ち込まれていて弦を押さえて音程を変える。ただし、左手にスティックを持って弦を押さえている写真もある。いわゆるボトルネック奏法も取り入れていたようだ。

アパラチアン・ダルシマーは、1800年代初期に、ヨーロッパの弦楽器がアパラチアに持ち込まれて独自に改良されたもの。 アパラチア地域には、アイルランド、イングランド、スコットランドからの居住者が多く、アメリカ開拓当時は深い山岳地帯であるため孤立した環境であった。そこでは独自の文化や音楽が生まれ継承されてきた。 オールドタイム・ミュージックとかカントリー・ミュージックと呼ばれている音楽は、この地域の音楽文化が多大に影響している。
ハープ属の形

ハープ属の形をよくよく見ると、基本的に「L字形」をしていて、演奏する姿勢によって方向が変わっていることがわかる。
右の図は同じイラストをコピーして右へ左へクルクル回したものだ。

箜篌
箜篌は音響ボディを抱えて弾く。弦は音響ボディから下方向に向かって張られる。

サウン・ガウ
例えばサウンガウは、音響ボディが底面にある。保管する場合には安定した形だね。比較的小さなハープにこの形が多い。アフリカのハープにも、この形があったりするね。

サウン・ガウ
サウン・ガウ

西洋のハープ
グランドハープやイタリア、スペインなどでアルパと呼ばれている西洋のハープは音響ボディを抱えて弾くが、箜篌と比べると上下が逆だ。弦は音響ボディから上方向に向かって張られる。逆三角形で重心が高いので倒れなかちょっと不安。

現在のいわゆるハープにはもう一本支柱が存在する。弦を強く張るほうがいい音がでるので、だんだんと強い弦が開発され、その張力に楽器本体が耐えられるようにしたんだろうね。

アルパ
アルパ